2013年7月23日火曜日

2013年 第2・3回公演 Kawulira/Champhila

今日から6日連続公演の北部ツアーがスタートしました。
そして、初めから山場の午前・午後の1日2公演。

朝6時半にロッジを出発です。
1公演目のKawuliraへは、オフロードを行くこと30分。

車からの眺めはこんな感じ。
マラウイの穏やかな景色です。





教会を会場として借りての公演。
子どもたちによりよく見てもらうには、よりうまく伝えるには、と、
座った子どもたちからの目線、
明るさや背景の色による実験の見え方、
…いろんなことを考えてセットを組み立てる位置や会場の使い方を考えます。





また、演じる内容としても、
子どもたちとのインタラクションの方法、タイミング、
無声劇でのストーリーや実験の表現の仕方、などなど、考えることは尽きません。

会場内ではそんな最終打ち合わせ、
会場の外では地域を回っての集客や、集まってきた子供たちとのアクティビティです。


そして、準備が整い、いざ開演。

初回公演を踏まえて、
バージョンアップを図った第2回公演。

移動中も台本読みをし続けてきたDr. PICO役の来島さんは、
ぐっとスキルアップしてました。
周りのメンバーも、レンタカーのドライバーIsaacもみな同感です。




子どもから大人まで、田舎の小さな地域、Kawuliraの人たちが集まった
アットホームな感じの公演となりました。
おもに子どもたちに向けてのショーではありますが、
とくにここカウリラでは、大人のみなさんも、すごく楽しんでくれ、
良い雰囲気を作って子どもたちを一緒に盛り上げてくれました。









PICO factoryの公演では、実験を見せるだけでなく、
子どもたちの中から、その場で実験にトライしてくれる子に出てきてやってもらうのですが、
今回はなんと、手を上げてくれていたおばあちゃんに、
あぶり出しの実験に挑戦してもらいました。
(実際は子どもたちを促すのためにあげていてくれたよう。)


おばあちゃん、あぶり出しに挑戦です。





おなじみの、レモン汁で文字を書いた紙(初めは文字は透明で見えません)を、
火であぶると文字が現れるという実験です。
レモン汁の成分の方が紙よりも焦げやすいことによります。

マラウイでは「バウラ」と呼ばれる七輪が民家の普段使いのものとして
とっても一般的なものなので、それを使ったあぶり出しの実験はぴったりです。





サポート係のメンバーと共に、おばあちゃんが紙に書いた文字は「T」。




(終わった後におばあちゃんと撮った写真。)

おばあちゃんのあぶり出しトライには、みていた村のみなさんも拍手喝采。
とても素敵な瞬間でした。




そんなあたたかな空気の中でこちらも楽しませてもらったKawulira公演を終え、
一気にセットを撤収し、2公演目のChampiraへ移動。
オーガナイザーをしてくれる任地の隊員さんがバイクで誘導してくれました。

2年前も同じ会場で公演を行っていたPICO factory。
まだ私が加わる前のことですが(マラウイについた直後でした)、
とても雰囲気の良い公演だったと話を聞いていました。

その公演を見ていたというおじさんから、
「またきてくれたんだね。」と、声を掛けられました。
その時のメンバーとはみんな入れ替わっていることを伝えたところ、
(Dr. PICO役の隊員さんをみて)「Dr. PICOはこんな風だった、同じだ。」と言われました。
「人は変わったけれど、同じプログラムです。」と伝えたところ、
驚かれながらも喜んでいただけました。
こうして、ちょっとずつ、マラウイに浸透していってくれたら幸いです。


第1公演(Ching'ombe)、2公演(Kaulira)の反省や感触を踏まえて、
また少し進化したChamphila公演。

開演前に行った会場の外でのアクティビティで暖まった空気でスタート。






一個目の実験からとても良いリアクション。
やはりいくつか実験のハプニングはありながらも、
メンバーみんなのちょっとずつの向上がひとつのショーとしての成長を生み、
いくつかのポイントで、観客からのリアクションがしっかり起こり、
「うん、伝わってる」と思える瞬間が多くなってきた気がします。

任地がChamphilaの隊員さんの誕生日だということで、
お祝いのスペシャルプログラムもつけての公演となりました。
(フェノールフタレインで"Happy Birthday"の文字を出してもらいました。)





…と、無事1日2公演を気持ちよく乗り切り、
明日の公演地、北部で一番大きな都市、Mzuzuに移動。
約3時間の旅。広がる森と、夕陽と、大きな月をみながらの道中です。
こんな移動も、今年はレンタカーでの移動だから簡単になせる業です。

そしてMzuzu以北は過去2年のキャラバンでは回れたことのない地域。
新たな地域へ広げられることはなんだか嬉しいこと。

さあ、まだまだ残り5日の前半戦、がんばります。


【本日の投稿者プロフィール】



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新江梨佳(あたらし えりか) 23年度1次隊
マラウイ、理数科教師 ンサル中高等学校配属。
配属校で生物学の授業を担当するほか、
サイエンスクラブや近隣学校間の連携作りなど、
周囲の生徒・教員を巻き込んでの活動に取り組む。
PICO factoryでは、女の子Ence(エンス)役で2年間の参加。
blog: http://ameblo.jp/atarashierika
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