さて,今年もいよいよPICOはじまりました!
今年の第1回公演は私の任地「マタピラ」です。
ちなみにマタピラはマラウイの首都リロングウェから南東に約50kmのところにある郊外の村です。
昨年はマタピラでの公演はしなかったので,
マタピラの子どもにとって,初めてのサイエンスショーです。
期待に胸ふくらませて,隊員連絡所を出発!
国道一号線から未舗装道路をトコトコ走ること約30分。
会場であるマタピラ小学校に着きます。
マタピラ小学校の校長先生とマタピラ教師研修センターの職員が歓迎してくれました。
観客や子どもはこれから来るとのこと。
待っていても仕方がないので,呼び込みに出かけます。
約1時間くらい「サイエンスショーはじまるよ~」と声をかけながら歩き回ると
最終的には会場に300人ほどの観客が集まり,中高生や遠くの小学校の教員も集まってくれました。
中には2時間歩いてこのショーを見に来てくれた現地の教員も。
劇中では「卵が真水の中では沈み,塩水の中では浮かぶ」実験にとても興味を示した
教員や中高生が多く,
ショーの後のワークショップでもサイエンスショーの後のワークショップでは「なんで,そうなるの?」と質問する姿が見られました。
これをきっかけにますます科学に興味をもってもらいたいなーと思います。
今回,私はオーガナイザーとしてこのサイエンスショーをマタピラに招致しました。
マタピラは交通の便が良くないこともあり,
人や物・情報などの行き来が都市部ほど頻繁ではないです。
そのため,なかなか新しいものや少し変わったものなどに触れる機会が限られてきます。
だからこそ,科学の実験を使った演劇を子どもと現地の多くの人に見てほしいなと思ったのが招致したきっかけです。
そこでの一番の心配事は観客となる人が集まるかどうかということでした。
人集めのキーパーソンとして考えていた同僚の教員たちは実家に帰省中で,
学年度末休業中には村にいないので,約1か月前から宣伝をすることにしました。
マタピラには村内放送や新聞などの一斉配信できるコミュニケーションツールはないので,
チラシを民家の壁に貼り付け,人に情報を流してもらう方法で徐々に噂を広げていきました。
これなら,「当日は満員だなー」なんて安易に思っていました。笑
ところが,会場には予定よりも1時間前を観客の集合時間に設定して宣伝していたにも関わらず,
会場校の校長先生と教師研修センター職員の二人だけで,観客は0人。不安が的中。笑
最終的には,呼び込みなどをして満員御礼でした。
劇の中の実験に驚く子どもの表情や,
演劇後のショートワークショップで,気になったことをどんどん質問する教員や中高生の真剣なまなざしなどをみて,
科学の不思議をマタピラの人に少しでもつなげられて,本当に私自身もうれしく思いました。
応援に来てくれた方や協力してくれた方々ありがとうございました。
これから,公演まだまだ続きますので,こうご期待。
/\/\/\/\/\本日の投稿者/\/\/\/\/\
24年度4次隊 青少年活動
マタピラ教師研修センター配属
坂田 真吾
マタピラ地区における小学校の表現芸術科目の指導にかかわる活動をしている。
サイエンスショーでは主に“おじさん”を演じる。
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